
book / 01
ハンス・ベルメール / ポーランド出身の画家、グラフィックデザイナー、写真家、人形作家
美しい肉が、ただそこにある。 肉は柔らかさや固さ、へこみや膨らみを伴って、徐々に魂を宿してゆく。時に視線や温度、感情を与えられ、時に衣類や家具などの「意味」が加えられ、あるいは取り除かれ、肉はついに物語を得る。だからベルメールの作品から、我々は生と死をイメージする。 私がベルメールを愛してやまないのは、生と死の、心と肉体の、絶対的な同一性と矛盾を、痛みを伴って感じさせてくれるからだ。 身体とはただ肉体であり、魂は別の場所にあること。 肉体は魂の容れ物に過ぎないこと。 心と身体はひとつであること。 肉体こそが、存在を証明し、表現する外界との境界線であること。









